アクリル万年カレンダー

年の瀬も迫り、何かと慌ただし時期になりました。来年のカレンダーもあちこちで見掛けますが、思い出されるのが20年以上前に製造販売していた「H.D.Collection」の万年カレンダー。アクリルをプリズムに仕立ててそこに透明ラベルを貼り、数字の上をスライドさせて使うオリジナルのアイデアでした。ロフト、伊東屋を始め尖ったインテリアショップにはたいてい置かれていました。ベース部分は木製かアルミ無垢研磨仕上げ。全て手作業で組立て、梱包、出荷まで行い、今流行の一人家電メーカー状態でした。

メイン商品は圧倒的に時計、それもアラームクロック。加工は外注先にお願いするか自ら出向いて設備をお借りして行い、磨き、塗装は全て自力。毎日半徹夜状態で組み立てし、一年のうちで休んだのは元旦の午前中だけみたいな状態が何年か続きました。30代独立したばかりで食べ行くのに必死でしたから出来たけど、信じられない努力を重ねた日々でした。今考えれば、身体を壊さなかったことがとてもラッキー。興味のある方は上記コーポレートサイトのSTATIONARYでご覧下さい。

暫くすると中国製の安く程度の悪い半コピー商品が売り場に溢れ帰り、撤退を余儀なくされました。何人かのお客様は、どんな所で作っているのだろうと興味を抱いてくれたようで、安曇野の事務所までわざわざ訪ねて来てくれたことも。そんなときは、美味しい蕎麦を食べて頂き、自社商品をお土産に渡してました。

一番最初の商品は、テレビドラマのヒロイン(石田ひかり)の机に置かれていてたびたび登場していました。

人のイラストは苦手

今から7年前、某大企業に依頼されてこんなイラスト描いたことあります。(もう時効だと思いますので)その企業では高校の同級生が役員やってて、私の担当は組織末端の営業用チラシを作ってる部門の若い女の子。はいはいと従順に作業を進めました。アルバイト並みの料金でちょっとへこんだけど、その子が可愛かったので「まあいいか」と。

人のイラストはほぼ始めて描いたけど、なかなか上手く行きません。「美味しんぼ」みたいになってしまいました。

Spin2のデザインについての能書き(後付け)

Spin2のデザインについて外部ウェブサイト制作会社に質問されたので、以下のごとくとりあえず回答しました。やってるときは夢中ですが、その行為をもう一度自分で整理するのも悪くないなと思いました。まあでもだいぶハッタリもありますけどf^ ^;

<デザインの狙い>(コンセプト)
すべてのバランスを大切に!
キュート_エレガント、シャープ_緩やか、しっとり_華やか、優しさ_力強さ、軽快_重厚、アバンギャルド_コンサバ、男性的_女性的…
良いバランス点を見い出す事により、普遍的な価値観や美しさを追求していくこと。これは私のデザインに対する基本的な考え方です。

<デザインの具体的な手法&留意点>
1、操作性を犠牲にしないミニマムサイズ
Toyではない。プロの使用にも耐えうるもの。先代のSpinで確立。永年に渡るベスタクスのプロ機器デザインのノウハウが生きている。しかしながら初心者にも親しみを持って迎えられる優しいメージの演出にも腐心した。

2、シンプルで直感的なレイアウト
どの操作子をどのようにレイアウトし、ソフトとどう連係させるか…「djay」の開発元アルゴリズム社とミーティングを繰り返し詰めていった。

3、ツマミ類へのこだわり
小振りでキュート。しかしながら感触に徹底的にこだわった。フェーダーノブは操作方法の違いにより、それに適した形状を追求。

4、ボディー形状へのこだわり
アップル製品と組み合せて使われる機器なので、それらに負けない存在感が必要。緩やかなRとエッジの効いたシャープなラインの組み合せによりシンプルで精緻なたたずまいを目差した。またアクセントラインでバンドルソフト「djay」との親和性を高めた。このアクセントラインは剛性アップや、引け(成形時の歪みや凸凹)対策にも効果的に作用するよう工夫した。

5、カラーリングのこだわり
カラーは戦術の部分。
アップルチームの要望もありシルバーに決定。緩やかなRを表情豊かに見せるのに適した色。また精緻なイメージがあり、アップル製品との親和性も高い。

Logo design_Spin2

Spin」のロゴデザインは、CIによるV社の製品型番指定フォント(Frutiger)を少しアレンジして作成しました。といっても小文字の「i」の点を丸くし、縦横比を調整をしたくらいです。

Spin2」に際してはまず困ったのが2。2ってデザインしにくい形なんでしょうか。手持ちのあらゆるフォント見ましたけど、こと2に関してはどうもしっくり来るのがありませんでした。そこでほぼ100%オリジナルの2を作りましたがいかがでしょうか?「S」に関してもだいぶ手を入れています。

Gift Box

パッケージデザインも相当数やりましたが、自分的に一番気に入っているのは「Typhoon」。プレゼンはこんな感じでやります。多分この画像はほぼ最終形。

初めてフルカラーのパッケージデザインをしたのは「Logitec」のハードディスクドライブ。約20年近く前だったと思います。製品デザインを手がけたものを、そのデータを使い回してやる事がほとんど。当時からプレゼンはこのスタイルでやってましたが、まだスキルが低くて印刷色が狙いとズレてしまったりしてました。ちょっと懐かしい。