年の瀬も迫り、何かと慌ただし時期になりました。来年のカレンダーもあちこちで見掛けますが、思い出されるのが20年以上前に製造販売していた「H.D.Collection」の万年カレンダー。アクリルをプリズムに仕立ててそこに透明ラベルを貼り、数字の上をスライドさせて使うオリジナルのアイデアでした。ロフト、伊東屋を始め尖ったインテリアショップにはたいてい置かれていました。ベース部分は木製かアルミ無垢研磨仕上げ。全て手作業で組立て、梱包、出荷まで行い、今流行の一人家電メーカー状態でした。
メイン商品は圧倒的に時計、それもアラームクロック。加工は外注先にお願いするか自ら出向いて設備をお借りして行い、磨き、塗装は全て自力。毎日半徹夜状態で組み立てし、一年のうちで休んだのは元旦の午前中だけみたいな状態が何年か続きました。30代独立したばかりで食べ行くのに必死でしたから出来たけど、信じられない努力を重ねた日々でした。今考えれば、身体を壊さなかったことがとてもラッキー。興味のある方は上記コーポレートサイトのSTATIONARYでご覧下さい。
暫くすると中国製の安く程度の悪い半コピー商品が売り場に溢れ帰り、撤退を余儀なくされました。何人かのお客様は、どんな所で作っているのだろうと興味を抱いてくれたようで、安曇野の事務所までわざわざ訪ねて来てくれたことも。そんなときは、美味しい蕎麦を食べて頂き、自社商品をお土産に渡してました。
一番最初の商品は、テレビドラマのヒロイン(石田ひかり)の机に置かれていてたびたび登場していました。